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2018年2月

  • 2018年02月21日(水)

    平成29年度 SSH生徒課題研究発表会

    2月20日(火)
    かごしま県民交流センターにて
    「平成29年度 SSH生徒課題研究発表会」が
    かごしま県民交流センターで行われました。
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    多くの方々にご参加いただき,誠にありがとうございました。
    
    

    理数科2年生
    まず2年理数科が,
    1年間に及ぶ課題研究の成果を発表しました。
    発表場所は一番大きな「県民ホール」です。
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    多くの練習を積んだ2年生です。堂々と発表していました。
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    プレゼン資料も工夫されています。
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    ①【数 学】数学を用いたタケコプターの研究
    ②【音 楽】気温と管楽器のピッチの相互関係について
    ③【化 学】パッションフルーツの果皮から抽出した天然着色料の開発
    ④【地 学】砂浜における水みち形成に関する研究
    ⑤【スポーツ科学】スポーツ選手におけるボディメンテナンスのアプローチについて
    ⑥【数 学】数学を用いたバイバインの研究
    ⑦【生 物】DNA分析によるクメジマナガレゴカイの分類と分布
    ⑧【生 物】犬の性格と遺伝子の相関
           ~DRD4のアミノ酸配列の分析~
    ⑨【物 理】火山灰の浸透性
           ~水はどのようにして火山灰に浸透するか~
    ⑩【化 学】音波を用いた雨滴径・雨量測定
    ⑪【数 学】ジャンケンの研究
    ⑫【化 学】ホタルのお尻をChenge the color
           ~蛍光タンパク質をホタル発光タンパク質に融合させる~
    
    審査をしてくださる大学や博物館等の先生方に加えて,
    研究にご協力いただいた大学の先生方も多くご参加くださいました。
    大学の先生のブログでもご紹介いただいています。
    ⇒(加治屋勝子先生のブログ)
    
    発表後,生徒や大学の先生方による質疑応答があります。
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    中には鋭い質問もありましたが,よく答えていました。
    
    理数科2年生は,次の夏に校外の発表大会に
    参加します。
    
    

    科学系部活動
    ロビーでは,科学系の部活動もポスター発表も行われて
    いました。英語に翻訳したポスターも貼られています。
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    「音波用いた雨粒径・雨量測定」
    「UVBの測定装置の開発」
    「紫キャベツ色素が黄色や黒色に!?」
    「パッションフルーツの果皮から抽出した天然着色料の開発」
    

     これまで,校外での課題研究発表は2年理数科のみで
    行っていましたが,
    
    今年度より,次の2点を新しく実施しています
    ① 普通科でも課題研究を実施
    ② 1年生から,県民交流センターで研究経過報告
    
    つまり,県民交流センターで1年生全員「発表者」です!
    
    

    1年理数科

    理数科は先輩方と同じく,ステージで発表します。

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    質疑応答の形で,先輩や先生方から,いろんなアドバイスを
    いただきました。
    1年生のうちに大舞台を踏む体験をするだけでなく,
    研究の最初の段階で,アドバイスをいただける
    今までにない有り難い場となりました。


    1年普通科

    普通科は中ホールでポスター発表を行いました。

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    中ホールとはいえ,広いです。
    広かったのですが,観客の皆さんであっという間に埋まりました。

    普通科の研究内容は,科学だけではなく,人文や歴史,社会学など
    32チーム。実に多岐にわたります。

    西郷さん,イヌの殺処分,ガン予防,東京湾と錦江湾のにぎり寿司の違い
    保育士と幼稚園教諭のメリットとデメリットなどなど…。
    すべて,生徒自身が興味のある内容を選びました。
    来年,どんな研究結果が出るのか楽しみですね。

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    先輩方や外部の先生方の前で説明します。
    最初は緊張していましたが,徐々に慣れて笑顔で
    説明する人達も見られました。一日で大きく成長しました。

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    発表を聞いて「いいね」と思ったら,
    ポスターを貼っている板に
    コメント付きのカード「Good Job!」カード
    貼っていく,という方式を取っています。

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    後半になると,こんなに「GoodJob」カード
    貼られている班も見られました。
    嬉しいですね。


    生徒の皆さん,お疲れ様でした。

  • 2018年02月13日(火)

    化学研究部 九州大会で優秀賞を受賞

    化学研究部が
    2月11・12日,大分県で行われた
    「九州高等学校生徒理科研究発表大会」に
    出場しました。
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    大分までの道のりで,「西郷どん」がラッピングされた
    新幹線に乗りました。
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    今回,発表した研究は
    小中学校やイオンモールなどで,
    本校生が「先生」として授業を行わせていただいた
    「実験教室」の一つ「イオンペン」の内容です。
    
    「イオンペン」という実験では
    不思議な現象が起こります。
    
    食塩水と紫キャベツの色素を「ろ紙」にしみこませます。
    
    その「ろ紙」を
    アルミニウム箔や細い金属の棒(ミクロスパーテル)で
    はさんで電気を流すと…
    ionpen_mae
    不思議なことに
    ミクロスパーテルに触れた所が
    紫色⇒緑色(一部黄色)に変わります。
    ion_nishiki
    錦江湾の「錦」と書いたつもりです。
    
    また,赤い陽極側はここでは見えませんが
    紫色⇒黒色になっています。
    
    この謎に挑みました。
    
    研究結果を簡単に要約すると,
    
    ミクロスパーテル側では,
    電気を流すことで
    液体がどんどん強塩基性(強アルカリ性)になり,
    紫キャベツの色素の構造が変化し,
    紫色→緑色→黄色へ,色が変化することが分かりました。
    
    アルミニウム箔側では,
    電気を流すことで
    溶けたアルミニウムのイオンと色素が結合し,
    安定した濃い紫色の物質ができていました。
    
    
    研究の結果,見事!化学研究部が
    九州大会で優秀賞を受賞しました。
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    これまで「イオンペン(色鉄筆)」の実験で
    「どうして色が変わるの?」と疑問を寄せてくださった
    皆さん,化学研究部が頑張って疑問の一部を解決しました。