1年生、SSH(LP&BS)講演会

公開日 2017年12月11日(Mon)

12月8日(金)、これからSSH課題研究の研究テーマ設定に向けて本格的に動き出す1年生を対象に、講演会を実施しました。

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講師としてお招きしたのは、

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39期生の厚地賢人さんと、

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36期生の藏滿司夢さんです。

お二人は、本校在学中、オトシブミとその寄生蜂をテーマに研究活動を行われ、先輩である藏滿さんたちの研究を後輩である厚地さんたちが引き継いで、さらに深化・発展させました。

現在、厚地さんは大学を卒業して金融関係の職に就かれ、藏滿さんは高校時代の研究テーマを大学に入ってもさらに深められ、現在は大学院博士後期課程で研究活動を続け、それぞれ御活躍中です。

SSHの活動を通して探究したテーマは、大学や大学院に入ってそれを深化させていくのはもちろん、今の時点で興味のあることをテーマに選び、それを深く掘り下げていくことでさらに面白さが見つかり、それを将来の進路に結びつけていくきっかけになり得るものです。

お二人が共通して話されていたのは、ひとつのテーマを深く探究し、その成果を人に紹介することを通じて身に付く力は、研究や調査の進め方・資料の集め方やまとめ方・人を納得させるための文章の書き方や説明の仕方等、どのような道に進むにしても必ず大いに役立つものだということです。

 

最後に、高校時代を振り返りながら、お二人にお話しいただいたことを紹介します。

【厚地さん】

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・地道にデータを収集し、その結果の集約が点から線につながり、仮説を論証する根拠となっていく過程は、今でも印象に残っている。

・いかにして聞く人に印象を残せるかを考え、ポイントを絞って文章を書けるようになった。

・授業や大会でプレゼンの機会を多く持てたので、分かりやすい資料作成や相手の意見や質問を受けて、それに的確に答えるというコミュニケーション力が身に付き、その力は大学入試でも、現在の仕事でも生きている。

 

【藏滿さん】

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・実験や観察から得られた事実や結果に基づいて、それを議論に結びつける論理的な思考力が身に付いた。

・通常の学生が大学4年から研究を始めて業績を積み上げるのに対して、自分は大学入学時から既に業績があったため、入学時点から卒業研究や大学院での研究活動をイメージできたり、研究費獲得などの面でも優位に立てている。

・現在、私たちのような初期のSSH世代が大学や大学院で研究に携わっている。今後、現役生との共同研究などもできたら面白いと思う。

 

・・・・・お忙しいところ、後輩たちのために貴重なお話をいただき、誠にありがとうございました。