公開日 2018年02月13日(Tue)
化学研究部が
2月11・12日,大分県で行われた
「九州高等学校生徒理科研究発表大会」に
出場しました。
大分までの道のりで,「西郷どん」がラッピングされた
新幹線に乗りました。
今回,発表した研究は
小中学校やイオンモールなどで,
本校生が「先生」として授業を行わせていただいた
「実験教室」の一つ「イオンペン」の内容です。
「イオンペン」という実験では
不思議な現象が起こります。
食塩水と紫キャベツの色素を「ろ紙」にしみこませます。
その「ろ紙」を
アルミニウム箔や細い金属の棒(ミクロスパーテル)で
はさんで電気を流すと…
不思議なことに
ミクロスパーテルに触れた所が
紫色⇒緑色(一部黄色)に変わります。
錦江湾の「錦」と書いたつもりです。
また,赤い陽極側はここでは見えませんが
紫色⇒黒色になっています。
この謎に挑みました。
研究結果を簡単に要約すると,
ミクロスパーテル側では,
電気を流すことで
液体がどんどん強塩基性(強アルカリ性)になり,
紫キャベツの色素の構造が変化し,
紫色→緑色→黄色へ,色が変化することが分かりました。
アルミニウム箔側では,
電気を流すことで
溶けたアルミニウムのイオンと色素が結合し,
安定した濃い紫色の物質ができていました。
研究の結果,見事!化学研究部が
九州大会で優秀賞を受賞しました。
これまで「イオンペン(色鉄筆)」の実験で
「どうして色が変わるの?」と疑問を寄せてくださった
皆さん,化学研究部が頑張って疑問の一部を解決しました。