公開日 2025年07月23日(Wed)
本校のSSH活動の一環として、小学生を対象に「夏休み自由研究お助け隊(現地開催)」を実施しました。今年度は、4つの体験型コースを用意し、子どもが自ら体験しながら科学や自然への関心を深められるイベントとなっています。
「磁石で遊ぼう」では、磁石の基本的な性質から応用的な現象までを楽しく学べる内容で、特に磁性を持ったスライムを作って動かす実験は、子どもたちから驚きの声が上がっていました。身近なものの中にある「不思議」を体験できる時間となりました。
「わくわく実験教室」では、理科の面白さがぎゅっと詰まった実験を2つ行いました。1つは自分だけの模様が楽しめる万華鏡づくり、もう1つは液体を球状に固めて作る人工いくらの実験です。子どもたちが丁寧に作成している様子が印象的で、完成品を手に達成感を味わっていました。
「昆虫標本をつくろう」では、本校敷地内での自然を生かした昆虫採集のフィールドワークから始まりました。さらに、博物館から提供していただいた貴重なハチの巣の観察も行い、昆虫の多様性や生態の面白さに触れました。昆虫の標本づくりのコツなども紹介されました。
「植物標本をつくろう」では、自然の中での植物採集のフィールドワークを実施。葉の形や色、茎の構造などに目を向けながら採取し、その後は本格的な標本作成に取り組みました。完成した植物標本は、夏休みの自由研究としても十分活用できる内容となっています。
それぞれのコースは、本校の高校生や職員が丁寧にサポートし、小学生たちの「なぜ?」という気持ちに寄り添いながら活動を進めました。参加した子どもたちにとって楽しい夏の思い出であると同時に、自分自身の興味や疑問を深める貴重な経験になってくれたらと思います。
今後も、本校では地域の子どもたちに科学の魅力や探究活動のおもしろさ、探究活動のやり方などを伝える活動を継続してまいります。