公開日 2018年01月31日(Wed)
本日は 1年生理数科の課題研究 「BS(ベーシックサイエンス)」の 様子をお伝えします。 理数科では,2年生になると,科学的な 実験・観察を盛り込んだ課題研究を行います。 校内での実験・観察はもちろん,多くのチームが 月に1回程度,鹿児島大学の先生方のもとに 伺います。 実験内容についてアドバイスをいただいたり, 大学の機器を使わせていただいて実験・観察を 行い,研究を深めています。 今年度から,より長く研究を行うため, テーマ決めを1年生のうちに行うことになりました。 本日は,研究テーマを定めていく授業です。 しかし,テーマ決めとはとても難しいのです。 浮かんだ疑問や興味に対して, 本当にできるのか,他に同じ実験をした人はいないのか, その実験の結果から何が得られるのか・・・など等, 考える事はたくさんあるのです。 化学のとある班では, 「炎色反応」に興味を持ち,疑問を検証していました。 「炎色反応」とは,物質を炎の中で加熱したとき, その元素(原子の種類)によって,特有の色が見られる 現象の事です。 (特有の色が見られない元素もあります) この現象は,花火の色にも応用されています。 Ba(バリウム)は黄緑色の炎が出ます。 Ca(カルシウム)は橙赤色の炎が出ます。 Cu(銅)は青緑色の炎が出ますね。 では,そんな物質を7種類均等に混ぜたらどうなるでしょうか? 真ん中,手前にあるビーカーが7種類の物質を 均等に混ぜた物質です。 何色になるかな?
不思議なことに,よく混ぜたにも関わらず,
炎の中に数種類の小さな炎が現れました。
しかも,色の様子はどんどん変わっていきます。
どうして,このような現象になったのでしょう?
こうした予備実験の結果を受けて,本格的に2年生での
研究テーマを決定していきます。
1年生普通科・理数科のテーマと方向性は
2月20日(火) かごしま県民交流センターで
行われる 「SSH課題研究発表大会」にて
発表予定です。
初めて内容を聴く人にも分かるように,
研究内容を説明することは,とても難しいことです。
聴いてくれる相手のことを考え,かつ自分の知識も
体系化し,明確にしていかなくてはいけない難しい作業です。
発表の過程も,思考力や表現力を磨く大事な授業です。
1年普通科・理数科の皆さん,2年理数科の皆さん,
発表が近づいていますね。
がんばってください。